ツーバイフォーと在来木造工法①
Date : 2015.10.01 / Category :
一般住宅の中では結構メジャーな工法として認識されているツーバイフォー住宅です。林野庁のデーターによると “我が国における木造住宅の主要な工法としては、「在来工法(木造軸組工法)」、「ツーバイフォー工法(枠組壁工法)」、「木質プレハブ工法」の3つが挙げられる。最近における工法別のシェアは、在来工法が8割弱、ツーバイフォー工法が約2割、木質プレハブ工法が1割未満となっている。” とされています。二割程度がツーバイフォー住宅のシュアですね。 在来工法との大きな違いは全体の構造を面で構成するということです。
そのため耐震性が非常に大きいというのがセールスポイントです。耐震性においては面で構成されているのですから直感的にも強そうです。 ですがここ近年の在来工法も柱・筋違・+構成面という考えになっており面それぞれの比較で言うと強さは変わりがないと思われ、さらに構造としメインの柱を持たないツーバイフォーは柱+構造面の在来工法が設計検証により集中する荷重や地震力に対抗するためのホールダウン金物の配置ができるのに比べ壁配置が決まってくるために設計上の制約ができてきます。また将来的には改装・改築にも大きな制約が発生します。ここが選択の大きな点ではないでしょうか?
しかし在来木造工法においてもきちん構造計画ができていないものは充分な耐震性・耐久力があるとは言えません。柱が太くても・パネルであっても家はそれだけでは持ちません 大事なのはきちんとした構造計画・検証ができた設計・工事であるかどうかです。