私の現場日誌

カテゴリー:新築

建築士 詐称事件に思う。

Date : 2012.07.16 / Category : news >/ まちづくり/ 新築

国土交通省は11日、男性3人が1級建築士免許証を偽造し、新潟、三重、大阪各府県で建築士に成り済まして業務を行っていたと発表した。3人によって建てられた建物は確認されていない。他にも同種の事例があるとみられる。
国交省は建築士法に違反するとして、関係先に刑事告発するよう依頼するほか、来週にも全国11万カ所の建築士事務所に所属建築士の免許登録を確認するよう文書を送付する。
国交省などによると、3人はいずれも建築士資格を持っておらず、他人の免許証のコピーを切り貼りするなどして名前と生年月日の部分を自分のものに差し替え、免許証を偽造していた。
三重県では建築士事務所を開業し、建物を建てるために必要な「建築確認申請書」2件を県に提出。新潟県では大手住宅メーカーに勤務し、契約時に持ち主に設計内容などを説明する「重要事項説明」を行っていた。いずれも建築士免許がないとできない業務という。

なりすましの建築士の問題はずっと以前からです、ここ最近はインターネットを利用しネットだけ建築士も急増しています。

大手住宅メーカーがリスク回避と社内リストラを進めるために取った個別の設計を無くし設計外注する手法を中小も真似た結果 規格化パターン住宅が増え、建築士を必要とする部分を申請のみとした弊害です。

「元(はじめ)の家」完成見学会のご案内 7月20.21.22日

Date : 2012.07.12 / Category : 新築

「気軽に集えて、家族が一緒で 明日の元気のもとになる家」という願いを込めて、名付けた「元(はじめ)の家」がまもなく完成します。
思い起こせばこの家のプレゼン用模型をHP上にUPしたのが今年の2月。

幾たびかの変更を加えながらここまで来ました。若いご夫婦と小さなお子様の夢や希望が随所に沢山込められた「たったひとつしかない」素晴らしい家です。

完成見学会、お気軽にお越しください。お待ちしております。

 

「元(はじめ)の家」のお施主様から有難いお言葉を頂戴致しました。
『いくつものハウスメーカーや地元工務店を廻り、最後に辿り着いたの
がサンセイ技建さんでした。様々な疑問や不安を一つひとつ解決してく
れ、プレゼン用の模型を何度も作ってもらい、それを直しながら夢を実
現する事が出来ました。最終的になぜサンセイ技建さんに決めたのかは
実際の家をご覧頂き、お話をお聞きになれば、お分かりいただけると思
います』
お施主様のこのお言葉、心に沁みました。感無量のお言葉です。

 

元(はじめ)の家の基礎

Date : 2012.07.06 / Category : news >/ プライベートデザイン/ 新築

完成の近づいてきた元(はじめ)の家ですが、よく見ると周りの建物とあきらかに違っている部分があります。  階段がほかの家よりも一段多く また基礎に一本ラインが入り 見た目でも高さが全然違っています。

 

 

 

 

 

 

 

なぜ こんなに違うのでしょうか? 私はお施主様が将来にわたってこの家に住んでいただくため精一杯の設計をさせていただいています。 工事の手が離れてから先の長い将来も長持ちし健康を守る住まいであってほしいために これ以上 周りの土の高さを上げてはいけませんとラインを入れています。また床下の通風を守るために他社のべた基礎よりも数十センチ高さを上げています。 鉄筋の間隔 太さも最適になるよう設計の都度構造計算をやり直しています。

写真の 低いほうの基礎は循環型高気密の家ですが、これではまだ施工の途中から澱んだよくない空気を 循環させてしまう予感がしてしまいます。

私たちの行うすべての設計工事は 長く将来にわたりお施主様がが快適に住み続けていけるようにとの願いからです。

こんな家もありました。中堅有名メーカーですが、もう引き渡されお客様が住まわれているのに配管はむき出し しかも基礎を破って横に配管が入っています。これでは遠からず床下が湿って澱んでいくことになるでしょう。

年間数十棟も建築している会社とは到底思えません。

 

 

 

 

 

 

循環型高気密高断熱住宅に思う。

Date : 2012.07.04 / Category : news >/ プライベートデザイン/ 新築/ 未分類

高気密高断熱住宅に加え、最近は地熱利用などの循環型高気密高断熱を売りにする工務店さんも増えてきました。  元の家近くでもパネル式耐力壁、地熱利用高気密高断熱の家が建築中です。 近くなのでどうしても現場作業が見えてしまって??? 高気密高断熱なのに作業している大工さんが休憩時に建物内で一斉に煙草を吸っている姿にびっくり  今手がけている家にお施主様がどういう思いを託しているのか伝わっているのでしょうか?・・・・・・・・・

まあそれはそれ、工務店さんにもいろいろな考えがあることでしょうから。

循環型高気密高断熱は図のようなシステムで成り立っていると説明されています。では何が問題なのでしょうか。 あくまで私的な意見です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

単純に言って、雪が積もれば屋根頂部で排気ができないので冬季は空気が循環していない。

もう一つは普段の生活でまず見ることのない床下や小屋裏のをあえて家じゅうの熱交換のために循環させていることです。

給排水の通っている床下やほぼ確実にお客様ご自身で見ることのないだろう小屋裏などの循環空気はあまり積極的に使うべきではないと思います。  イラスト上では出ていくだけなので入ってくることは無いと多分に反論されるとは思いますが、実際は入ってくることがなければ出ていくこともありません。  万一にもそんなことはないとの反論は、空気の還流が建物形状によって解析され実証されていない限り空論でしょう。

強制的に機械換気を行っても澱みはできます。仮に強制換気で計画すれば電気が止まれば建物は死にます。 配管は経年劣化があります。 人間が快適な環境は菌類 昆虫 小動物にも快適な環境です。

完璧な計画ができない限り見えない部分の空気を私は積極的に循環させたくはありません。

 

木の外壁に思う。

Date : 2012.07.02 / Category : まちづくり/ 新築

無垢材や自然素材を多く取り入れる家が多くなっています。 それは良いことなのですが、ハウスメーカー 工務店さんの中には、無垢 自然のイメージが出しやすいと外壁にも木材を使っているのがここ最近多く見られます。
しかし私は 法規上OKであっても、安易に使ってはいけないと思っています。 何故なら法規上の延焼の恐れが無いという言葉が示しているのは、隣の家事を発見してから、逃げる猶予が有る、命だけは守れるのというが趣旨です。

20120702-184004.jpg 私も消防団に在籍し実際の火災に何度も対処してきました。
建築法規の二階で5m 一階で3mの距離などは、火災時には気休めです。燃える部分があれば、二軒くらいは簡単に飛び越してもあっという間に燃え広がります。もし法規をクリアしてると施工者側が勧めても、将来近隣に絶対他の家が建たない保証がない限り、安易に木材の外壁は使わないことです。 設計者の中には、大断面集成材やログハウスの木材の使い方を外観だけで判断し同じように使えると誤解している場合が往々にして見受けられます。
しかし住宅の基本は 生命 財産 を守り 家族を見守ることを設計 施工者は忘れてはいけません。
建築の歴史はつねに火災と地震に対峙してきたのですから。

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割烹豆腐 心豆庵

Date : 2012.06.30 / Category : news >/ 住宅模型/ 店舗/ 新築/ 未分類

今朝 割烹豆腐 心豆庵さんから トイレと扉の調子を見て欲しいのでちょっと寄ってほしいとのお電話がありました。

さっそく道具を持っていき調整終了。するとご主人が『ちょっとこっちへ』と手招きされ行ってみると祝儀袋を渡されました。

いったいなんですか?の問いにご主人から『ありがとうやっといろいろと目途がついて一区切りだよ。本当は一緒に飲む機会が欲しかったんだが、お互い忙しくて、今はこれで・・・ 些少だけど受け取ってくれ』と言われました。

その瞬間 二年前不幸にして火事に遭われた心豆庵さんの一からの工場の建て直し 住宅の建て直しに関わらせてもらったこと。

工場の時は、自分は本来は設計申請だけだったはずが、火災にあったご主人の足元を見るように工事金額をどんどん吊り上げていく業者にご主人とともに憤り、工事進行中でしたが全業種 業者ををストップ 交替させ分離発注にしたこと。

その後地元では遺恨の残るらしい業者からは 娑婆壊し(シャバコワシ) と言われ 呑気なじぶんも結構 胸に堪えたこと。工場も住宅建築の時の何度も模型やパースを見ながら夜遅くまで打合せしたこと 住宅の完成した時の奥さんの満面の笑みなど 様々なことを思い出し あの時、筋と意地を通してよかったと 改めて思い返し感激しました。

今 心豆庵さんは 豆醍醐やおからドーナツ おぼろ豆腐などを工場やさまざまなところで販売しお客様に大好評を得ています。 市外からも工場にわざわざ訪れるお客様も休日には特にいっぱいです。 ご主人体に気を付けて、たまにはシッカリ休んで頑張ってください!

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元の家 足場が取れました。

Date : 2012.06.29 / Category : 住宅模型/ 新築

ようやく足場が取れました。

20120629-190440.jpgさて、足場がなくなったので、周りの掃除をしていると、後ろの家から奥さんが《掃除屋さん 大変だね。 うちなんか見てよ、先月完成したばかりなのに、周りはゴミと石だらけ、家を建てた業者に言ったら別途料金と言われた(;゜0゜) 今本気で怒っているんだからね!! 絶対残りのお金は払わない!》 とえらい剣幕でした。
それは大変でしたね。と言うと、《あんたのところみたいな会社に頼めば良かった。 今度社長を紹介してよね。》
いや、実は僕がとりあえず社長なんですが、と更に《何であんたみたいな人に出会えなかったのかね?》とまず褒めていただいたと思っております。

20120629-191703.jpg写真の左が 元の家の現場 左が先週引き渡されていた家 奥が当の奥さんの家です。 これで引き渡すのも両社とも勇気があるなあ。

運輸会社 倉庫 建方 完了

Date : 2012.06.29 / Category : 店舗/ 新築

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20120629-153943.jpg 越路の運輸会社倉庫 鉄骨建て方完了しました。
信越線の線路が隣接しているので、レッカー作業はJRに届けて運行ダイヤに合わせて作業を行うなど細心の注意を払ってきましたが、やっと鉄骨終了しました。 一段落つきました。

元の家 ご近所の完成見学会

Date : 2012.06.25 / Category : まちづくり/ 住宅模型/ 新築

昨日 お施主様と進行状況の確認と色決めなどの打ち合わせを現地で行いました。 お施主様には、毎回休日にお越し頂き御面倒をおかけしています。

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20120625-075239.jpg 内装や仕上げは 価格設定や諸事情にかかわる部分なので、私としては、あまり触れて良い部分ではありませんが、間取りについては、疑問点がありました。 お客様の家を使って、展示のための間取りを作ってしまった感じが拭えません。 1dkの賃貸マンションに二階を足し足した間取りです。 展示会の時には、すべての扉を開放するので見栄えがしますが、住まわれる方の生活を想定して設計したのでしょうか?
プランナーの方はお子様一人 将来お義母さんが一緒にとの事で良いプランを考えた すが、トイレ 浴室が 玄関ホールを通過しないといけなかったり、お義母さんの部屋がリビングを通過しないといけない 子ども室の前が洗濯干場だったり 主寝室が連続しない余ったスペース の繋がりだったりと そのままアパート仕様です。 実際に住み始めると使いつらいでしょうね。
建築側は、見た目を工夫することだけでなく、将来の事も考え たとえお客様がこれを望んでいたとしても勇気を持ってアドバイスすべきだと思います。

デザイン住宅に思う。①

Date : 2012.06.16 / Category : 住宅模型/ 新築/ 未分類

?住宅のデザインで提案 作る側から一番簡単な住宅とはといえば多分に今現在デザイン住宅と言われているものをそのまま作ることなのではないかと思います。

なぜなら 今デザイン住宅と言われているほとんどのデザインが欧米に多いのゲストハウスの焼き直し アレンジであるため 生活よりもお客に驚いてもらうための工夫 色遣いがされています。

白を基調として緊張を強いるようモノトーンの色遣いと 端部にエッヂ感を出してしまえば、最初に足を踏み込めば はっと思ったり、拡がりがあるなと感じるようにできています。

そしてもう一つ、最初にこれを採用してしまえばその後に選ぶ素材、色、ファニチャーが極端に限られるので設計者は楽になり 「もうこれしかないでしょ」で決めることができます。

けれどその住まいのために調度品 嗜好が限定されていったり 時とともに陳腐化していく住まいには疑問があります。 年月と変わってゆくライフスタイルに耐えながらデザインに優れた住宅が必要です。

本当にゲストハウスを建てるのならいいのですが、住まいを創ってそこに住むのですから設計者はもっと気遣いをすべきではないかと思います。 お客様が望んでいるからと言ってしまえば逃げです。 お施主様は何十年も住み続けることを踏まえせめてメリット デメリット両方を話してから方向を決めるべきです。

設計者は目の前のお施主様の10年20年後にも耐えうる住宅設計を考え抜くべきだと思います。

そのお施主様のオンリーワンを創らせてもらうのですから。

 

 

通りかかりに見た基礎に思う。

Date : 2012.06.13 / Category : 新築

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20120613-220613.jpg たまに通る場所で春先に出来上がっていた基礎がそのままでした。 少なくとも3ヶ月はそのままです。 よく見ると、現在の基準で必要な緊結金物や適正な間隔がデタラメです。 住宅の建設においては建築基準法があるのですが、それをしっかりと守っているかはノーチェックです。 建築を施工する業者が基準 法律を当然知っていて、良心に賭け誠実に施工することが前提なのです。 だから仮にしっかりとした建築の知識がなく見よう見まねで建築しようとする者が居て設計から申請を全て外注して単なる組み立てをして居ても施工している本人が何も知らないのだから、仕方無いで終わってしまいます。 新しく出来た瑕疵担保責任保険にしても、そもそもの建物の構造については、当たり前の事なのでノーチェックです。 未だに
何にも知らないことをを自慢する大工さんがいるのも仕方が無いのか? きっとこの家はそんなトラブルが有ったのかと想像してしまいました。

元の家

Date : 2012.06.11 / Category : 新築

 

 

 

 

お施主様と昨日 建築現場で 内装や作り付け家具のイメージの打ち合わせをしました。

お休みの日なのにわざわざ現場までお越しいただいてお施主様には感謝しております。

打合せのなかでとても感激したことが二つありました。

一つは『実は早朝ランニングしながら毎日現場を見ているんです。』とのお言葉!!こんなに気をかけてもらって幸せな現場だと思います。  さっそく今朝 中村棟梁に話したら棟梁も感激!『おし!頑張る!』とのことでした。

二つ目は、

『この家を建てるにあたっていろいろなハウスメーカーを回ってから大橋さんと出会って  この家 間取りになったけれど 自分たちは今までのハウスメーカーとの打ち合わせでの先入観が残っていたのかもしれない。もし最初から大橋さんと出会っていたらどんな家を最初に提案してくれたのかぜひ見たいです。』と言っていただいたこと。

大感激です。 この仕事をやってて良かったと思えた瞬間でした。

 

クレアドール クレアドールアンブローテ

Date : 2012.06.09 / Category : プライベートデザイン/ 店舗/ 新築

昨年新規テナントを開店した十日町のクレアドールさんから お客様の車の乗り入れが上手くないのでどうしようとご相談があり訪問しました。なんだかここ最近美容室さんつづきです。
クレアドールさんは4年前に店舗兼住宅を造らせていただき、その後順調にお客様 スタッフさんとも増えて昨年末にはクレアドールアンブローテという別館をすぐ近くに造らせていただきました。

クレアドール=創造する。 アンブローテ=蕾 お施主様の考えられたお店の名前です。
いい題名をいただくと やはり一生懸命その名を活かそうと思います。

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精密機械工場 設計室模型作成

Date : 2012.05.21 / Category : プライベートデザイン/ 住宅模型/ 店舗/ 新築

工場の設計 試作研究棟の第一模型作成しました。 さてこれから発注者側との実施設計に向け検討が始まります。 住宅造りも同じですが、まず施主様の意見 考えを設計側がどの様に受け取ったのかを見てもらう事そして形にしたことから、お互いに新たな気付きがあって欲しいことが模型作成の目的です。 20120521-194959.jpg

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元(はじめ)の家@日記 5月11日(金) 上棟式

Date : 2012.05.12 / Category : 新築/ 未分類

今日は少々、肌寒い1日。

4月10日に地鎮祭を行った「元(はじめ)の家」の上棟式です。

 

 

 

 

 

 

 

上棟式とは、建物の守護神と匠の神を祀って、棟上げまで工事が終了

したことに感謝し、無事、建物が完成することを祈願する儀式。

施主様ご夫婦の想い、夢が少しずつ形になって行きます。

午後5時半、施主様ご夫婦ご到着。

 

 

 

 

 

 

 

たどたどしい足取りで狭い階段を上がって行かれました。

 

 

 

 

 

 

 

屋上に上がり、神に祈りを捧げます。

7月末の完成を目指し、これからが本番!

「快適に安心して住んでいただける、良い家を造るぞ」と

さらに発憤興起した1日でした。