今朝の新聞。
昨夜の速報で、鎮火ではなく『鎮圧』と報じていたのが気になりました。
取り敢えず類焼・延焼は食い止められたんだ…と一息つけた感はありましたけれど、まだまだ大変そうです。
木造…密集…いろいろな条件が重なって大きな被害となってしまったことは、建築…ことに設計と申請に関わる業務がメインのワタシにとって、考えさせられることがたくさんあります。
なぜ外壁や屋根を燃えないもので覆わなければいけないか、改めて考えなければいけないと思いました。
大分前のことですけれど、ある建築の雑誌に緩和規定を利用して木製の外装にした家の詳細を特集していました。場所は住宅街。
本来は外壁を木にする事は制限されているはずの用途地域で、防火関係の規定もあったように記憶しています。
木をたくさん使えば、とても雰囲気のいい建物になります。
でも、ひとたび火災が起きれば延焼を遅らせる効果は期待できませんし、リスクが大きすぎます。
防火や耐火の規制は、人が無事に避難するために時間を稼ぐためにあるのだと思いますし、 緩和できるからと安易に木を使うのはよくないように思えます。
見た目の良さをとるか、安全をとるか…ワタシは迷わず安全をとりたいと思います。
過去のblog→ 大橋ブログ 『木の外壁 いいんだけれどもな〜』