建物が古い…というのは、それなりのリスクがあるということを思い知らされた火災です。
きっと、コンロの周りのステンレスは分厚いものだったに違いありません。
壁の中身が『炭化する』ことは以前から言われていても、あまり気にかけていなかったのかもしれません。
ワイドショーでの街頭インタビューでは、「(自分の家の)台所の事を気にしていませんでした」「家が古いので心配になりました」の声も聞かれました。
建築基準法の中に『火気使用室の内装制限』というものがあって、天井・内壁の内装仕上げと下地が燃えないものでなければならず、不燃材料としての認定を受けているものを使用することになっています。
建築は消防法との関わりもあって、熱源がガスの場合のコンロ周りの壁は、コンロから15㎝以上離れていなければならないし、壁は燃えないもので仕上げなければならない決まり事もあります。
お家のキッチン、どうなっていますか?
最近のシステムキッチンはお手入れがし易いキッチンパネルや某メーカーのホーローのパネル、おしゃれなタイルで仕上げていますが、どれも『燃えない材料』に挙げられています。
きっと、その中のどれかで作られているはずですし、 レンジフードの直ぐ傍の吊戸棚は燃えない仕様になっているはず。
熱源がIHの場合は、緩和されることがほとんどですけれど、鍋やフライパンは熱くなるわけですし、揚げ物の油はねも無ではないので、完全に緩和してもいいのか?というと、余計なところまで深読みしてしまいます。
今後の報道がとても気になります。