これから本当に大変とは思いますがどうか頑張ってください。
各町村建築士による応急危険度判定が行われています。
私も中越地震の時には被災家屋相談者 中越沖地震では応急危険度判定士として多くの被災家屋を見てきました。
応急危険度判定を行ない 危険=赤い紙 を貼るとと被災者の方から もうこの家には住めないのですか? これからどうしょうか? と何度も何軒のもわたって言われた記憶がまだ残っています。
赤い危険の紙も決して家がもう駄目なのではなく、地震によって損傷を受けてしまっているので、何もしなければいずれは倒壊したり、余震によって倒壊との危険があるということなのです。 また家そのものよりも、被災地区 場所の要因のほうが割合を多く占めます。
言い方を替えれば 家が家としての役割を果たし指針によっても倒壊せず家族を守ってくれた結果です。きちんと修理 補強をすればよみがえります。
ということをそれぞれにお伝えしたかったのですが、現地でそのようなことを話すことは時期的にも状況的にも厳禁 どうにもならない感に苛まれたことを思い出します。
熊本の大震災に思う。」
Date : 2016.04.19 / Category : 住まいづくり
今回の熊本 九州地方の大震災14日に発生し5日間経過した今日 19日になってもまだ震度5などの大きな揺れが続いています。
地震については繰り返し何度も大きな揺れが来ることを想定した家づくりが絶対に必要なこと思います。
今回の震災を機に自らは耐震や安全にはさらに細心の注意を払うとともに
かなり辛口で決めつけのような言い方になってしまうのですが、住宅の施工側が当たり前のように言っている ✖ OO工法だから大丈夫 ✖柱が太いので大丈夫 ✖大黒柱があるので大丈夫 ✖地盤改良を深くしてOOmにしたから大丈夫 など数多くの様々な思い込みをとりあえず書き出してみましたがこれらは地震力に対して大切なことを多く見逃していたり 間違っている部分もあります。
これから先 深く掘り下げていきたいと思います。
完成見学会 ありがとうございました。
Date : 2016.04.18 / Category : 住まいづくり
熊本の地震 耐震等級とは?
Date : 2016.04.18 / Category : 住まいづくり
熊本県 大分県福岡と九州一帯での大地震 いまだに余震が続いて予断が許せない状況が続いています。
12年前の中越地震 翌年の中越沖地震のあのときを思い浮かべ心が痛みます。
今回の九州 熊本での地震は本震のあとにも同程度の自信が頻発して被害が大きくなっている状況がみられます。 報道を見ていると本震のあと一時避難をされた方が自宅に戻ってから次の地震で住宅が倒壊して被害に遭われた方が多いとありました。
住宅の建築は阪神震災のあと建築基準法の大改正 2000年には住宅性能表示制度が制定されて 耐震等級という性能基準が定められました。 しかし今回の地震の頻発具合を見ているとその基準でよいのかとの疑問を抱いてしまいました。
耐震等級の基準は 表のほか少し詳しく解説すると以下の通りです。
耐震等級1 震度5強程度の地震では損傷しない。 震度6~7では倒壊しない。 住宅はすべて耐震等級1以上であることが義務付けられている。
耐震等級2 等級1で想定した地震の1.25倍に耐えられる建築 病院や学校の建築基準
耐震等級3 等級1で想定した地震の1.25倍に耐えられる建築 消防署や警察署の建築基準
このように基準が定められています。 しかし今回のような頻発する地震に耐震等級1で単純に基準をクリアしただけでは震度7の地震の時には倒壊こそしませんが構造には重大な損傷を受け2度目の地震には耐えうる力を失っていることが発生する場合があります。
また住宅においてはほとんどの場合構造計算書の提出等が義務となっていませんので単純に等級1ですと言っても実際は建築した工務店 メーカーも外注設計申請者に任せきりで実際を把握していないケースが多くみられます。
要らぬ心配 杞憂で終わればそれこそよいのですが、もし何らかの心配があるのであれば長岡市や新潟市などの認定を受けた耐震診断士 建築士にご相談ください。
建築相談員で行ってきました。
Date : 2016.04.11 / Category : 住まいづくり
今日は長岡市消費者センター絡みの(NPO法人新潟の住まいを考える会)の建築相談員として、問題があるので相談させてほしいとのお客様の家に訪問してきました。
ご相談の内容は基礎のコンクリートに亀裂が入っている、建てた住宅会社はきちんと対応してくれないしどのように話を進めてゆけばよいのかとの内容でした。
訪問して調査させていただくと確かに基礎にはクラックが結構多くみられましたが補修をしたり直したりした形跡があります。 また外の土間にも亀裂があります。
しかしどちらも見た目はよくないけれど大きな欠陥ではないような気がします。
目視調査を終え、当時の書類や調査書を見させていただくとと築10年経過していること 地盤調査書からは良好な地盤であること 基礎図などもしっかりと指示が記載されていることなどから目視と併せやはり重大な問題は感じられません。
さてどのようなことがご不安で問題とされているのでしょうかお聞かせくださいとお話を向けると、実は最初にひびが入ったときにこの家が欠陥じゃないかと不安になりいろいろと欠陥調査会社?っていうのか3社くらいに聞いてみたらレーダーや音波計など様々な機械を持ち込んでここに欠陥がある将来大変なことになるからリフォームしなさい補強しなさいといろいろと言われそれを建てた建築業者に言ったところそれは違います、そんな要求はのめませんと言われ
では調査した調査会社にどうすればと向ければ3社とも高額な補強工事をしなければいけないと言われどうにもならなくなり 毎日この家にに住んでいることが苦痛になっていますとのことでした。
しかし書類 調査書 を見て現地を確認 経過年数を勘案すればそんなに重大な事柄は考えられません。
まず地盤は調査書と長岡のこの住所付近であれば市内の中でも条件のかなり良いほうであり心配することはないこと。
基礎には確かにクラックが入っているが初期的の補修をしてからかなりの年月が経過しても拡大していないこと まっすぐ縦方向のクラックなので不動沈下や地盤の問題ではないこと 多分にアンカーボルトの位置と一致していてさらに鉄骨系プレハブ住宅なのでダブルアンカーのため基礎巾によってはクラックが出ることなどの要因を話し 決して不安になるようなことではないことを理解していただいた上で対処方法として どうあれクラックについてと土間部分に空間がある時の対処は建築業者に誠意をもって直してもらう具体的な方法(調査会社はオシロスコープを使い特別なOOをしなければ大変なことになると言ってったそうです)を伝えたところ
ああそうだったんですね不安ばっかり募っていたのがやっと晴れ間が見えました。と言っていただきました。
最近は本当に不安をあおって高額な補強工事を進める例が一時の耐震補強工事の時よりも巧妙になってきています。
そんな時は具体的解決方法についてストレートに聞くべきです。 話を違うほうに持って行ったり 不安をあおる言い方をするところはすっぱりと話をやめるべきと思います。
どうして住宅会社は資金セミナーばっかりやりたがるのかな?
Date : 2016.04.02 / Category : 住まいづくり
春を迎え長岡もいっきに空が明るく晴れの日が続き気分も高揚してくる季節となりました。 さてそうなると毎年の事ですが住宅会社各社一斉にチラシ 広告 展示会 などが始まります。
もちろんうちも例外ではありませんが・・・・・
でここ3・4年大流行なのが 資金セミナーですね~ 大切なのはお金です まずそこから始めましょう ファイナンシャルプランナーが教えます 600万円差がつく家づくり などの言葉が飛び交います。
さて住宅会社がそこに躍起になるのはなぜでしょう?
それは一言 コストです。 自社に技術者 設計者を置かないで営業販売を主体としている会社が多くなり 売上を上げる営業マンが手っ取り早くできるのが資金セミナーです。 これでお客様を取り込んでおけば実際の家づくりという土俵で競合することなく契約できるという狙いです。
実際に工務店・住宅会社を相手に資金セミナーのやり方やお客様トークを売り込んでいるコンサルタント会社も多く存在しています。
決して資金計画そのものを否定しているわけではありません 最初に考えなければいけないですし、おざなりにすると先に進めなくなる大切なところですが、住宅は最終的には結果形として残りそこに暮らしていかなければいけない本当に大切なかけがえのないものです。
結局は営業のための住宅をつくったことのない者たちが行う資金セミナーで建築・住宅にかかわりのない一般論だけの資金計画ではなく、住宅に密接に触れ合い多くのお客様とともに実践してきた会社の設計士やスタッフ自らが家づくりのスタートから入居という節目までの必要な決まりや行動も含めお話しできる資金セミナーが大事だと思います。
子育て住まいづくりセミナー 大盛況 ありがとうございました
Date : 2016.04.02 / Category : 住まいづくり
最近の住宅づくりにちょっと思うことがあります。 ほんの20年ほど前までは家づくりには必ず 建築士が必要とされ 住宅に携わる会社の社長 会社を興そうとしている人たちもまず建築士の資格を取得して初めて住宅に携われる会社として表に出るという意識がありました。
一例として大工さんが現場の施工をして学びながら建築士を取得して大工工事だけでなく住宅全体の設計監理 工事管理ができるようになり“棟梁”と呼ばれ 住まいづくりを請け負うようになってゆく もしくはまた 住まいづくり 建築をめざし建築士を取得 専門知識を持つものとして自己研鑽をして住まいづくりを始めるという感じでした。
建築士とは建築の設計、工事監理をできる資格を持つものとして 一級・ニ級・木造建築士と3種類あり それぞれ設計・監理のできる範囲が違います。
概略になりますが
木造建築士は木造の建築物であれば300㎡以下の建物まで設計・監理が出来ます。
二級建築士は構造に係わらず延べ面積500㎡ 高さ13mまでの建物 一級建築士は祖霊中の規模すべての設計・監理ができます。
住宅・建物は山奥や市街化区域以外に建築されるものを除いてすべて建築士の設計監理の関与が必要ですが、なぜか最近はそのことについては建築関係各社が一様に触れようとはしなくなり、営業・接客を重視してパッケージ化された商品としての住宅を販売するスタイルとなりました。 いっぱいのスタッフがでて“私たちがお客様のために精一杯がんばります。” けれどそこに社長 スタッフ以下建築士はおらず 設計監理の名義は外注というのがよくある最近のスタイルですね。
けれどなんだかおかしくありません? お医者さんが無免許なのにガッツポーズで“皆さんの健康のため僕は精いっぱい頑張ります! 無免許ですけれど僕を信頼してください” と言ってるようなものではないですか?