熊本の地震 耐震等級とは?
Date : 2016.04.18 / Category : 住まいづくり
熊本県 大分県福岡と九州一帯での大地震 いまだに余震が続いて予断が許せない状況が続いています。
12年前の中越地震 翌年の中越沖地震のあのときを思い浮かべ心が痛みます。
今回の九州 熊本での地震は本震のあとにも同程度の自信が頻発して被害が大きくなっている状況がみられます。 報道を見ていると本震のあと一時避難をされた方が自宅に戻ってから次の地震で住宅が倒壊して被害に遭われた方が多いとありました。
住宅の建築は阪神震災のあと建築基準法の大改正 2000年には住宅性能表示制度が制定されて 耐震等級という性能基準が定められました。 しかし今回の地震の頻発具合を見ているとその基準でよいのかとの疑問を抱いてしまいました。
耐震等級の基準は 表のほか少し詳しく解説すると以下の通りです。
耐震等級1 震度5強程度の地震では損傷しない。 震度6~7では倒壊しない。 住宅はすべて耐震等級1以上であることが義務付けられている。
耐震等級2 等級1で想定した地震の1.25倍に耐えられる建築 病院や学校の建築基準
耐震等級3 等級1で想定した地震の1.25倍に耐えられる建築 消防署や警察署の建築基準
このように基準が定められています。 しかし今回のような頻発する地震に耐震等級1で単純に基準をクリアしただけでは震度7の地震の時には倒壊こそしませんが構造には重大な損傷を受け2度目の地震には耐えうる力を失っていることが発生する場合があります。
また住宅においてはほとんどの場合構造計算書の提出等が義務となっていませんので単純に等級1ですと言っても実際は建築した工務店 メーカーも外注設計申請者に任せきりで実際を把握していないケースが多くみられます。
要らぬ心配 杞憂で終わればそれこそよいのですが、もし何らかの心配があるのであれば長岡市や新潟市などの認定を受けた耐震診断士 建築士にご相談ください。