大橋ブログ

してはいけない事も有ると思います。

Date : 2016.06.22 / Category :

相談業務をしていると様々な相談があります。
なかには 家を建てたいのだけどどこの工務店 メーカーが良いの? メーカーさんと工務店さんの違いやそれぞれの価格を教えて! など非常にストレートなご質問を頂く事があります。
そこはまさか 自分のところが一番などという事もできずグッと堪えて
「今 どちらの メーカー 工務店さんでお考えでしょうか? 教えていただければその方々の良いところ 特徴はお話差し上げる事ができます。」
と言ってしまって、 こと細かくご説明して 、
「ありがとうございました。 これで決心がつきました。」
と感謝の声をいただいて その後 途轍もなく大きな徒労感に見舞われることもあります。

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そんな中 ご相談が、 今検討している長岡市内の工務店さんで 宮大工の修業をされた若いかたがいるのですが、そちらに行く前に 宮大工 とはどんな感じですか?
とのご相談でした。

ちょっと良くないですよね。 宮大工とは神社仏閣を専門に建立される方たちで 少なくとも 職人として宮大工を名乗るには15年以上はかかります。
ご相談者に聞くと一年間修業とのことですが、 一年はそもそも修業で道具にすら触れることは無いと思います。
また 仕事として正式ですと神社仏閣を作るのは宮大工ですが、庫裏や住居などの住まいの部分は一般の大工さんの隣 宮大工が住居部分を施工することはありません。

ちょっとと言うかかなり宮大工さん 大工さん双方に対して失礼ですね。

住宅づくりの中でも 自称宮大工 は論外としても 自称住宅デザイナー アドバイザー プランナー などの 正式な資格で無い 自称であったり 任意団体がそれぞれつくった名称 肩書きが数多くあります。
ほんとうにお客様 お施主様の事を思って自ら学び 資格を考えるのであればなぜ 正式な資格であり基本である 建築士 建築施工管理技士を 取得してから住まいづくりを考えないのでしょうか?
お医者さんで言えば 無資格診療ですよね。