最近の住宅づくりにちょっと思うことがあります。 ほんの20年ほど前までは家づくりには必ず 建築士が必要とされ 住宅に携わる会社の社長 会社を興そうとしている人たちもまず建築士の資格を取得して初めて住宅に携われる会社として表に出るという意識がありました。
一例として大工さんが現場の施工をして学びながら建築士を取得して大工工事だけでなく住宅全体の設計監理 工事管理ができるようになり“棟梁”と呼ばれ 住まいづくりを請け負うようになってゆく もしくはまた 住まいづくり 建築をめざし建築士を取得 専門知識を持つものとして自己研鑽をして住まいづくりを始めるという感じでした。
建築士とは建築の設計、工事監理をできる資格を持つものとして 一級・ニ級・木造建築士と3種類あり それぞれ設計・監理のできる範囲が違います。
概略になりますが
木造建築士は木造の建築物であれば300㎡以下の建物まで設計・監理が出来ます。
二級建築士は構造に係わらず延べ面積500㎡ 高さ13mまでの建物 一級建築士は祖霊中の規模すべての設計・監理ができます。
住宅・建物は山奥や市街化区域以外に建築されるものを除いてすべて建築士の設計監理の関与が必要ですが、なぜか最近はそのことについては建築関係各社が一様に触れようとはしなくなり、営業・接客を重視してパッケージ化された商品としての住宅を販売するスタイルとなりました。 いっぱいのスタッフがでて“私たちがお客様のために精一杯がんばります。” けれどそこに社長 スタッフ以下建築士はおらず 設計監理の名義は外注というのがよくある最近のスタイルですね。
けれどなんだかおかしくありません? お医者さんが無免許なのにガッツポーズで“皆さんの健康のため僕は精いっぱい頑張ります! 無免許ですけれど僕を信頼してください” と言ってるようなものではないですか?
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